日本麻酔科学会 第59回学術集会

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会長挨拶

会長挨拶

日本麻酔科学会第59回学術集会開催にあたって 今一度、チーム医療を考える 会長:古家 仁(奈良県立医科大学)

会長:古家 仁(奈良県立医科大学) 写真

日本麻酔科学会第59回学術集会会長を務めさせていただきます奈良県立医科大学の古家です。開催にあたって一言ご挨拶を申し上げます。

本学術集会は、第58回から引き続いて3年にわたって継続する流れの中で学術集会を行うという考えに沿って実施されます。その基本は、会長主導から委員会主導、すなわち、担当校が行う集会から学会が行う集会へ移行して行く、学術集会の内容に継続性を持たせるという方針に従っております。かつて学会は大学など主催する教室が中心となって、テーマだけでなく講演やシンポジウムを決定してきました。その結果、各学会長の個性は強く出ましたが継続されずに単発で終わってしまうような内容も見受けられました。この3年間は学術委員会が主体となって講演やシンポジウムを組んでいく方向で進みます。もちろん、学会長としてテーマを前面に出すという自由な部分も残されておりますが、講演やシンポジウムは学術委員会が、学会活動に関する企画は各委員会が計画します。それぞれ座長やメンバーなども委員会が決定します。また第58回と同様、教育のための講演はリフレッシャーコースを基本とし、議論が必要な内容はシンポジウムとしました。リフレッシャーコースの内容も第58回を踏襲し、主として専門医を目指すBasicと専門医取得者がリフレッシュするAdvancedに分かれる予定です。そのため講演者には本年も教育委員会作成『教育ガイドライン」に則って講演内容のレベルを指定して講演をお願いするとともに第58回の結果を踏まえ講演内容を検討していただく予定です。その他例年行われているワークショップ等も継続して行う予定です。 

今回、テーマを「今一度、チーム医療を考える」としました。これは麻酔科医が単独で麻酔を行うのではなく、外科医と連携し、メディカルスタッフと協働する麻酔科医療を行うことで、わが国の麻酔科医療の安全性を増し、麻酔科医が働きやすい環境を整え、最終的にわが国のすべての麻酔を麻酔科医が責任を持って行うことができると考えるからです。この考え方はわが国に麻酔科が誕生した頃からあリ、数は少ないですが取り組まれた大学もありました。日本麻酔科学会としては、2002年に発表された理念の中に、「他領域と協同する医療」という文言で提示されています。この時点で日本麻酔科学会としてチーム医療の必要性を示したのですが、この10年間それほど議論されませんでした。今回会長としてぜひこのテーマを麻酔科医全員が考えて欲しいと思い取リ上げた次第です。 

もう一つ取り上げたいのが医療安全です。麻酔に関する安全は安全委員会が多くの実績を残してきておりますが、今回WHO提唱のSurgical Safety Checklistを中心に検討したいと思っております。さらに今回名誉会員から現会員に対して、「麻酔科医の将来の役割の展開と夢の実現への提言」といったテーマで数名の名誉会員の先生にお話をいただく予定です。

本会も第58回に続いて神戸で行います。何回か神戸での学会に参加された先生は、また神戸か、と思われるかもしれません。わが国で麻酔科学会を開催する会場も限られてきており、ご理解をいただきたいと思います。ただ会場の配置もほとんど変わりませんので移動に迷うことも少ないと思います。その結果多くの企画に参加し多くの議論を戦わせる機会が増えることを期待しております。ぜひ皆様の力で活発な学術集会としていただきたく存じます。多くの方々の参加をお待ちしております。

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