集中治療を受けられる方へ

集中治療とは、内科系、外科系を問わず、呼吸や循環、代謝などの重篤な急性機能不全に陥った患者さんを強力かつ集中的に治療・看護を行うことです。各臓器の急性機能不全状態のみならず、大きな侵襲を伴う手術(例えば心臓手術や臓器移植手術など)の術後管理にも、集中治療を行います。集中治療は、この治療を行う特別の部門で実施されることが多く、集中治療部(ICU)や集中治療室(ICU)、新生児集中治療室(NICU)、冠動脈疾患集中治療室(CCU)、母体・胎児集中治療室(MFICU)などがあります。

一般的な集中治療部では、外科系の手術患者さんだけを対象とするのではなく、広く内科系の患者さんも対象としており、局所の治療(各臓器毎の治療)よりも全身状態を改善させる全身管理が主体となります。集中治療部に収容して治療を行う対象となる病状や疾患には以下のようなものがあります。①意識障害あるいは昏睡、②急性呼吸不全あるいは慢性呼吸不全の急性増悪(急激に悪化すること)、③急性心不全(心筋梗塞を含む)、④急性薬物中毒、⑤ショック、⑥重篤な代謝障害(肝不全、腎不全、重症糖尿病など)、⑦広範囲の熱傷(火傷)、⑧大手術後、⑨救急蘇生後、⑩その他、外傷や破傷風などの感染症で重篤な状態。ただし、結核などの伝染性疾患や精神疾患のように特殊病棟に収容するのがより適当な患者さんは、原則的に収容しません。

集中治療部は、以前には内科や外科、婦人科というような診療科別に収容されていた重症患者さんを一カ所に集めて、各科の医師が専門的立場から互いに協力して治療効果を上げる部門です。従来の縦割りの診療体系を横割りの診療体系に切り替えて、人員や設備、機材の重複を避けて、合理的かつ効率的に治療を行う部門でもあります。 詳しい診療内容については、日本集中治療医学会のホームページあるいは各診療施設や病院にお尋ね下さい。

http://www.jsicm.org/
日本集中治療医学会